介護

切っているだけじゃない?!介護施設の食事形態

 

 

今回は介護施設の食事につて紹介します

この記事でわかること

  • 食事形態が分かる
  • 食事形態の決め方が分かる
  • 禁食・特別食が分かる
  • 食事の楽しみを作るひと手間が大切

 

介護施設の食事といったらどんな

 

のをイメージしますか?

  • 質素
  • 美味しくない
  • 味が薄い
  • 形が無い
  • 同じもが多い

など色々、イメージすると思います

まずは、介護施設で提供される食事の形態(形)について紹介します

食事形態

介護施設で出される物は基本柔らかくしてあるの前提で話します

形態と言われ疑問に思うかもしれませんが身近でいうと普段からご飯かお粥どっちをたべていますかという話です

主食類

ご飯

常食、軟飯、お粥、ミキサーの4種類

常食、刻み、ごく刻みの3種類

パン

常食、刻み(一口大)、パン粥の3種類

副食類

常食

名前の通り普段皆さんが食べているのと同じ形です

刻み

一口大にカットした物になります

例:魚のほぐし身など

極刻み

刻みをさらにカットした物

例:鮭フレーク程度の大きさ

ソフト

ペースト状の物を食感がでる程度固めた物

食材の形は無いのでかまぼこ状の形が多い

魚とかは魚状の形をしている事もある

ミキサー(ペースト)

形も無く液状です

サラサラしているとむせ込みの原因になるのでドロッとしています

ペーストと言った方が分かりやすいと思います

ゼリー

全てがゼリーになってます

以上が主な食事形態になり主食、副食で分かれてます

なぜ沢山の食事形態があるのか

上記に挙げた6種類の食事形態

ゼリー食につては過去に1名しか会った事が無いので

実際には5種類の食事形態が介護施設で提供されると考えて大丈夫です

何故、こんなに沢山あるのかというと

1人1人の嚥下能力(食べる力)が違いその人に合ったものを提供しているからです

食事形態の決め方

入居者1人1人の食事形態決め方ですが状況によりいくつかあります

ケース①病院、他介護施設のからの入居

入居前の食事形態参照して同じ形態で提供し様子を観る

ケース②自宅からの入居

家族、担当のケアマネからの聞き取りし施設での食事の様子を観察する

ケース③食事の様子観察

食事を残す、時間がかかる、むせ込みが顕著にあるなどの様子があれば各部署で検討

ケース④本人からの希望

形態を下げる事については本人の希望があれば直ぐに可能

形態を上げる事につていは各部署にて検討

ケース⑤嚥下テストを受ける

専門の先生に観てもらい適切な形態にする

 

ケース⑤の嚥下テストにつては病院受診や先生が苑に訪問してくれその場で診察してくる場合があります

診察では適切な食事形態や食事時間の目安、本人がどこの部分をよく使って咀嚼(モグモグ)して飲み込んでいるか?飲み込みは出来ているか?適切な介助方法、角度などの指導もあります

嚥下テストについて詳しくは下記リンク参照

参考サイト:嚥下食ドットコム

食べれない人

身体の為と毎食全量食べさせようと介助する職員もいますが入居者、みんながみんな毎食全部食べ切れるわけありません

特に食事介助が必要な入居者に毎食無理に介助しているのは拷問に近いので辞めた方がいいと思います

食べれないのであれば、食事は中止し水分中心や高栄養を提供する方法もあります

それでも食べれない食べない入居者もいますが、今回は一例として高栄養食品を紹介します

栄養補助食品とは

食事のみでは必要量を摂取することが難しい栄養素を補うことを目的とした食品

栄養補助食品を提供する人

  • 食事がとれて無い入居者
  • 食事とれているけど体重が減少する入居者
  • 入居前から補食を食べている入居者
  • 食事形態の変更に伴う変更

上記などの理由があります

介護施設では数字で分かる体重で補助食品の提供を検討し始める事が多いです

*介護施設では月1回、全入居者の体重測定をしています

管理栄養士含めた他部署で相談し補助食品の提供を決まます

薬局でも見かけますので参考までに苑でも似たような食品を提供しています

明治メイバランス

森永エンジョイシリーズ

禁食・特別食

更に施設には禁食・特別食があります

禁食

名前の通り「禁」提供してはダメな物をさします

内服薬の関係で相性の悪い食べ物、本人希望、好き嫌いなどがあると禁食の対象にまります

特別食

その人の病気などに合わせた食事

  • 腎臓病食
  • 糖尿病食
  • カロリー制限食

などがあり、「腎臓病食」「糖尿病食」など多く見かけます

食事の楽しみ

食事は楽しみの一つです

自分で好きなのもを選んで食べているのでは無いので当然、気分では無い物や今、食べたく無い物が出てきます

量も本人の希望より多い、少ないなどがあります

*ユニットケアの手法にその辺の事もあるのですが今回は触れません

施設では食事を楽しんでもらうために幾つかの工夫あります

季節食

読んだままの通り季節の食事です

その季節に合った物がでます

例:おせち、七草粥、うなぎ、年越しそば、スイカ、柿、アイスなど

選択食

ある日の食事を何種類(だいたい2種類程)の選択肢から選べる食事です

これは、入居者に選んで頂く事がとても重要で自分で選んだという点が大切です

嗜好品

施設でもある程度の嗜好品はOKです

  • タバコ
  • 酒、コーヒー、紅茶などの飲料
  • 好きなおかず(お新香、つくだ煮など)
  • 菓子、果物

ただし、ある程度のルールは決めて提供しています

嗜好品につては主に3種類あります

  1. ご家族の差し入れ
  2. 個人で購入している物
  3. 施設で用意されている物

①「ご家族の差し入れ」

これは、主に面会時などの施設に来られた際に持参された物です

  • お菓子類(ゼリー、プリンなど)
  • ごはんのお供(ふりかけ、つくだ煮など)
  • 果物
刺身などのなま物は当日中に食べきるか持ち込み自体を禁止にしている所があります

②個人で購入している物

  • タバコ
  • お酒

などは、個人で購入している物になります

最近は見かけ無くなりましたが希望があれば制限付きで対応する所が多いです

施設で用意されている物

  • コーヒー
  • 紅茶
  • スポーツドリンク系飲料
  • ふりかけ
  • つくだ煮類

上記は施設で常備されています

施設により常備物や内容に違いがあり経験上、全部常備はありませんでした

まとめ

 

食べることは楽しみの1つです

少し面倒と感じるかもしれませんが楽しみながら食べる事を続ける為に、施設ではいくつもの段階を踏んで食事形態を選んでいます

そして、食事を楽しめるように食事を工夫したりするなどの取り組みを行っています

今回は、施設の食事はいくつも段階を踏んで適切な形態で提供しているのを紹介しました

少しでも、知識の足しにして頂ければ幸いです