今回のテーマ 「申し送り」
「申し送り」と言っていますが4つに分類できます
- 聞く
- メモを取る
- まとめる
- 次に送る
その中で今回は
- 聞く
- メモを取る
この2つについて話してい行きます
申し送りは簡単そうにも見えますが約10~15分程の間に入居者の情報をまとめて次の方に伝えなければいけません
初めの聞く所から間違えるとドンドン間違えて行きますし、聞いた後に自分でまとめた情報も入れて次に伝えるのが慣れていないと難しく感じます
更には、申し送りが早くてメモが取り切れなかったり、自分のメモを見返すと何て書いてあるか分からないって経験ある方もいると思います
ポイント、ポイントを意識する事で改善されますので最後まで読んでみて下さい
- 申し送りとは?
- 申し送りする必要あるのか?
- 申し送り中の困りごと
- 効率的なメモの取り方
- 新人職員や苦手な人がつまずきやすいポイント
介護業界では毎日行われている事ですので、変な癖が付かない様にしっかりポイントを押さえ次へ申し送れる様になりましょう
又、「まとめる、次に送る」は別記事にて紹介します
申し送りとは?
「申し送り」とは簡単に言うと「業務の引継ぎ」です
主に口頭でされる事が多くしっかりメモをとり次に伝える作業です
施設の勤務時間(夜勤の勤務時間)で違いがありますが、1日に2~3回、毎日申し送りをしています
夜勤→早番、日勤 へ申し送り
日勤→遅番、夜勤 へ申し送り
早番→(日勤)→遅番→夜勤 へ申し送り
施設のよる違いはありますが、概ね上記の流れで次の勤務へ申し送りを行います

申し送りはする必要があるのか?
申し送りが必要無い、私はちゃんと勤務前にしっかりと状態を把握しているので大丈夫って職員ならいいと思いますが、そんな職員も稀なので私としては必要だと思います
業務を始める前の事前情報は大切です
対人の業務であるからこそ、その人の体調や変化を知っている、知らないではその日の対応や介助方法に違いが出てきます
ただ、申し送りと言っても口頭の以外に方法はいくつかあります
書面、PC(介護ソフト)での申し送りなどあります
どの方法でもメリット、デメリットがあります
勤め先の申し送りの方法はなにかは確認して下さい
経験上、殆どの施設は口頭の申し送りをしていますので口頭の申し送りに慣れておく必要があります
*口頭+書面の申し送りをしている施設もありましたが書面やPCでの申し送りは補足程度でやはり口頭がメインになります
申し送り中の困りごと
自身の経験と、新人指導中に直面した困りごとです
- 申し送りの専門用語や内容が分からない
- 申し送りのスピードが速い
- メモに集中していまう
- メモが間に合わない
- 見返すと(自分のメモに)何が書いてあるか分からない
- 活舌が悪く聞き取れない
- 申し送る順番が分からない
- 何を次に申し送っていいか分からない
以上が、よく聞いた困り事です
「聞く」「メモを取る」タイミングでつまずいてしまう事が多いので、下記のポイントを意識する事で解決できるのと思いますので試してみて下さい
①まずは聞く
初めから、「1人でやって下さい」って施設はありませんので安心して下さい
申し送りは毎日行っているので、指導中はできるだけ参加して何を申し送っているのかまずは聞いて覚えます
毎日聞いていれば、入居者ごとに職員はどこに注意しているのか、どれが特変事項なのかが分かってくるようになります
初めは何を言っているか分からないと思いますがまずは「聞く」ついでに時間があれば「メモを取る」をやってみて下さい
*メモは取るフリでもいいので職員が何を言っているのかしっかり聞いて下さい
②分からない事は素直に聞く
広い意味でいえば、申し送りも伝言ゲームになります
人間がやっているので完璧なはずもなく言い間違え、聞き間違えが起こります
よく聞くのが、キズや皮下出血の場所が左右逆、足か手の場所が曖昧になっている
又、職員によって早口過ぎる、声が小さく聞き取りずらいなどがあります
その為、自分のメモが不十分になり申し送りの時に自分が困る事もしばしば起こります
その際は、申し送りの途中や後でもいいので素直に聞いて間違えない様にしましょう
又、申し送りをする前に「私、メモとるの遅いのでゆっくりお願いします」と伝えましょう
この言葉でだいだいの職員は遅めに話してくれます
③メモの取り方
メモに慣れていない方もいると思います
毎日行う事でもあるので、急いでメモして変見返す度に何書いているか分からない!
ってない様に下記のポイントを押さえて下さい
詳しくは次の章「効率的なメモの取り方3選」を参考にして下さい

④トライ&エラー
申し送りは毎日あります
何度もしていれば自然と身につきますが良くない癖がついてしまうと他の職員からの評判が下がるので注意が必要です
ここでは、新人職員の特権を使って行きましょう!!
申し送りの前後に指導者を捕まえて、申し送りの事前練習、申し送り後の振り返りを行って下さい
そこで、「ここは必要なのでもう少し詳しく」「ここは大まかに伝えるだけでいい」とか教えてくれます
この事前練習や振り返りができるのは新人時代だけですのでぜひ、活用して下さい
もう、1人立ちしている職員の方は上司や仲のいい職員へ自分の送りを一度聞いて見て下さいしっかりと教えてくれると思います
そうやってポイントを抑える事ができ繰り返す事で自分でも必要なポイントがわかるようになります
効率的なメモの取り方3選
申し送りを行う事で必須不可欠なメモを取る
入居者、1人2人とかであればメモが無くても覚えてられるかもしれませんが現場では10人、20人多くなるとそれ以上の入居者の情報を申し送られます
毎日変わる20人以上の情報を10分程の程度の時間で頭に叩き込むのは不可能ですのでしっかりメモを取りましょう
申し送りは聞いたものをただ次へ送るだけじゃなく自分の担当した時間の様子もまとめ次に送る大切な業務です
①メモ帳選び
メモ帳から?と思うでしょうがメモ帳でも違います
オススメは罫線のある「B5ノート」いわゆる大学ノートです
もしくは、大学ノートより一回り小さいノートがオススメです
理由は書くスペースが広く、ページを捲る回数が少ないので無駄な時間を省けるからです
罫線については好みになりますがあったほうが書きやすいと思います
*メモ帳の様な小さいサイズはオススメしません
*裏紙を使用するのもいい手だと思います

②書き方
申し送りで言われた内容をびっしり書くと見返す時や、書き加える時に苦労します
そんな時に使う書き方2パターンを紹介します
①詰めてメモするのでは無く、入居者1名1名の間に2~3行間を開ける
*追加のメモを書く隙間を作る
②ノートの縦、真ん中に折り目を入れてメモ
*折り目で分け右側を申し送り、左側を追加のメモに使う方法
私は①を今でも実践しています
③略語を使う
メモする時のポイントは「時短」です
申し送りでメモした事は自分にだけ理解できればいいです
丁寧に全てをメモするより自分にだけ分かる様にして時短を目指しましょう
実際に私が使っている略語
- 朝食 → あ or あ食
- 昼食 → ひ or ひ食
- 夕食 → ゆ or ゆ食
- 朝方 → あ方
- 起床 → き
- 就寝 → しゅ
- 日中 → に
- 〇時 → 〇´(上に点)
- 熱 → ね or 〇〇℃
- 排便 → kot
- 排尿 → Hr
- あり →(+)
- なし →(ー)
*時短になる様に難しい漢字を使わず「ひらがな、簡単な漢字」を多用します
申し送り:朝5時にトイレ希望あり誘導後、再臥床し7時に起床しました
メモ :あ5´トイレ ー 7´き
申し送り:夕方5時に38℃の発熱。夕食欠食し水分のみで対応しました
メモ :17´ ね38℃(+) ゆ 欠 水分のみ
上記のように略してメモできます
この辺は慣れになってきますが略語を使って少しでも早くメモを取れると聞く事に時間をさけるので、余裕をもって聞き取れる状況をが作れます
まとめ
今回は申し送りで大切なメモの取り方について紹介しました
- 申し送りとは?
- 申し送りは必要なの?
- 聞き逃さない様に素直に聞く
- 時短を意識したメモの取り方
メモをとる
一見簡単に見えますが一度に大量の情報をメモにとることは難しいことです
ただ、全文を書き留めるは新聞記者でも難しいことでしょう
申し送りのメモは次に繋げる為に自分が理解できればいいものなで
自分にだけ分かる様に簡単にメモして余裕をもって聞けるようになれば大丈夫です
まずは略語からでも実践してみて下さい