
公式サイト:映画「イノセンツ」
公開日:2023/07/28
鑑賞して来ましたので個人レビューになります
5点
予備知識無く楽しめます
平日の夕方
「座席」 7割程の埋まり
「男女比」6:4 男性が多い
「年代」 若い層は殆ど見かけませんでした
「グループ」 ソロ勢が多く 2名以上の方は少ない感じでした
あらすじ
父、母、姉、妹の4人家族
ただ一つ、姉には自閉症がありました
物語はその家族が団地に引っ越しして来たところから始まります
引っ越ししてできた友達は秘密がありました
物を動かす超能力、心を通わせる超能力
そして、超能力は自閉症の姉にもありました
能力の検証しながら力を高める訓練をしたりしながら日々を過ごしていると超能力を使う相手が物から人になり、子どもが秘める狂気が牙を見せ始める
子ども達が過ごす残忍で狂気に彩られたひと夏の出来事です
ここが凄いぞ「イノセンツ」
①映画賞受賞
第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品
ノルウェーのアカデミー賞と呼ばれるアマンダ賞で驚異の4冠を獲得
世界の映画祭で16映画賞を受賞
②監督・役者も受賞!?
監督・脚本を務めたのは鬼才「エスキル・フォクト」
ベルリン国際映画祭をはじめとする国際映画祭で20以上の賞を受賞
本作で長編監督二作目で、日本の劇場上映は初
又、出演している4名の子役が〈最優秀主演女優賞〉〈最優秀主演男優賞〉にそれぞれノミネートされています
ここに注目「イノセンツ」
①主役は子ども!
今作は子ども達が中心に物語が進みます
大人の出番は殆ど無く最低限、物語を進めるのに出てくるのが特徴です
大人達を見ることが殆ど無く子ども達の描写が多く些細な心理変化にも注目できます
又、物語は団地で起きたでき事
映像としてはほぼ団地の部屋、団地周辺、キッツスペースでの出来事で完結します
子どもの行動同範囲をしっかりと意識しており、狭い範囲で物語が進んで行くので人によっては少し退屈に感じるかもしれません
*一応、退屈にならない様に色々な画角から描かれていますが、私的には少し退屈でした
②【猫】好きは覚悟をもって見て!!
子どもの善悪の判断、自分の行動にブレーキをかける自制心
ここが未成熟なので、作中の子ども特有の狂気は怖いものがあります
猫好きな人、飼っている人は鑑賞に注意が必要です
作中、猫を殺すシーンがあります
具体的な方法は控えますが、猫を追い詰め、最後には殺してしまいます
団地で出来た友達の残忍な部分を目撃し驚いていますがそれでも、友達を続けるのは子ども特有の関係なのでしょう
*私なら関係を見直しています
まとめ
心情の変化
超能力目覚めた子ども達
自閉症の姉が嫌いで嫌がらせしてしまう妹でしたが、超能力の実験に付き合わる為に連れ出して遊ぶ様になります
もし自閉症がなければ仲のよい姉妹になっていたのではないかと思うほど普通に遊びます
遊んでいる内に次第に友達の好奇心、狂気が段々と音を立てて暴走していく様子に引き込まれてしまいます
ココが苦手
①物語は淡々と進んで行くので、途中退屈に感じる場面がありました
②ホラー要素ありますがビックリするよりは、狂気をじわじわと感じる怖さです
③見終わった後はモヤモヤして脳内での考察がとても捗ります
一番の苦手ポイントは見終わった後に、考察が絶対必要なところです
出来れば、映画好きや考察好きな方と一緒に行って見終わった後に語り合うのをオススメします
私は、1人で行ってその日はモヤモヤしてました
ぜひ、劇場へ